ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

『からくりがたり』 西澤 保彦 ※バックナンバー:20171031

本作はホラー風味のミステリの連作短編集です(^^) 同じ登場人物が繰り返し色んな話に出てくるので途中で誰が誰だかわからなくなりますf(^_^;行きつ戻りつ読むと大丈夫なんですけど、僕はあえてそうしない! 本作をミステリたらしめている"謎"は、犯人を暴い…

『プラージュ』 誉田 哲也 ※バックナンバー:20170928

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 学びの夏ももう終わり。2ヶ月近くの間小説を読んでいないわけでもはや飢餓状態。私の身体の60兆個の細胞が物語を求めている!!!人間の細胞の数はホントは37兆個らしいがまぁそんなことはどうでもいい。とにかく私は物語が読…

『私に似た人』 貫井 徳郎 ※バックナンバー:20170729

よく読ませていただく貫井氏の作品。現代を生きる人々(特に若者)を取り巻く環境について、テロを共通項として紡がれる短編集。 私は作品内で取り上げられている世代ではないので、その境遇については実感がわきません。でも同じ時代を生きる以上、想像しな…

『シャーロック・ホームズ対伊藤博文』 松岡 圭祐 ※バックナンバー:20170715

誰もが知る世界一の名探偵シャーロック・ホームズ!本作は、作者コナン・ドイルの創造した世界観やキャラクター造形を踏まえて新たな物語を生み出すパスティーシュ。そう、パスティーシュ。…すみません、正直初めて聞いた単語ですf(^_^;作風の模倣って意味な…

『ケモノの城』 誉田哲也 ※バックナンバー:20170627

※今回は警告も兼ねています。 実際にあった事件に触発されて書かれた小説。ジャンルはミステリー。ノンフィクションではないため、事実を説明するのではなく描写している。新聞ではなく小説になっていると言えばわかりやすいかな。 ここからが警告!本作は安…

『幻屍症 インビジブル』 周木 律 ※バックナンバー:20170623

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ○『幻屍症 インビジブル』 周木 律 以前同じ著者のゾンビもの『不死症』を一気読みした私。同じく"症"ってついた作品なんでまた似たテイストを期待しちゃいます♪果たして。。 結論!自分はやっぱりゾンビものびいきなんだなー(^…

『○○○○○○○○殺人事件』 早坂 吝 ※バックナンバー:20170617

本作は《読者への挑戦状》というパートから始まる。その中で、私たち(読者)が本作を読みながら取り組むのは、犯人当てでも、トリック当てでも、動機当てでもなく、「タイトル当て」であると説明される。だからこんな変わったタイトルなわけ。しかも「本書の…

①『殺意の対談』 藤崎 翔/②『バイオハザード ヴェンデッタ』 深見 真 ※バックナンバー:20170611

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『殺意の対談』 藤崎 翔 昨年読んだ『神様の裏の顔』の著者の長篇第二作。ほぼ全編が対談記事と対談中の人物の心の声という形式で進む逆転連発の超絶変化球ミステリ! ってことなんですが、個人的な感想としては"惜しい!"です…

①『連続殺人鬼カエル男』 中山 七里(なかやま しちり)/②『儚い羊たちの祝宴』 米澤 穂信(よねざわ ほのぶ) ※バックナンバー:20170520

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『連続殺人鬼カエル男』 中山 七里 ジャンルはサイコ・サスペンス。とてもオーソドックスな展開です。最初はね。 だがしかし、この私(どの私だ?)でも読み切れなかった終盤にかけての二転三転四転五転。伏線のはり方、読者誘導…

『十角館の殺人』 綾辻行人 ※バックナンバー:20170415

久々の一気読み!通勤時間だけじゃなく自宅でも読んじゃいました☆ いわゆる「新本格」ムーブメントの先駆けと言われている本作。アガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった 』のオマージュ作品としても有名で、脱出不可能な地での殺人を描いた「クローズ…

『リバース』 湊 かなえ ※バックナンバー:20170413

『告白』の著者による作品。てことはいわゆるイヤミス(読み終えてイヤな気分が後をひくミステリー)です。今シーズン連続ドラマもやってるみたいですね(^人^) 著者には珍しく主人公は男。だからこそ特に男性に読んでほしい。ただ気を付けて!ある程度距離とっ…

①『囲碁殺人事件』 竹本 健治/②『死の天使はドミノを倒す』 太田 忠司 ※バックナンバー:20170405

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『囲碁殺人事件』 竹本 健治 「将棋殺人事件」、「トランプ殺人事件」へと続くゲーム三部作の第一弾!読み終わってから気付いたけど何と1980年の作品!年上でした(^^; 囲碁は高校生の時にヒカ碁を読んで始めようかなと思ったけ…

①『死神の精度』 伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)/②『出版禁止』 長江 俊和(ながえ としかず)  ※バックナンバー:20170324

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『死神の精度』 伊坂 幸太郎 「死神」シリーズの第一弾!以前宣言した通りちゃんと読みましたよ♪ いやーコレいい短編集ですよ。サッと読めるし相変わらず読後感も爽やか。短編集といっても主人公は共通なんで同じ世界観で最後…

『蛍』 摩耶雄嵩 ※バックナンバー:20170304

王道の本格ミステリです。 なんてったって舞台が「嵐の山荘」ですもん!大好物♪複数の叙述トリックが散りばめられてるので、終盤は油断すると混乱しちゃいます(+_+)流さず丁寧に読むことをおすすめします。そして、大オチのエピローグ。。多分これ読者に対す…

①『GRIT やり抜く力』 アンジェラ・ダックワース(神埼朗子 訳)/②『死神の浮力』 伊坂 幸太郎 ※バックナンバー:20170225

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『GRIT やり抜く力』 アンジェラ・ダックワース(神埼朗子 訳) あまり読まないジャンルですが諸事情あって手に取った本書。。きちんと読むために自分で買いました('◇')ゞ 内容については書評じゃないのでノーコメント~!某会…

『首折り男のための協奏曲』 伊坂 幸太郎 ※バックナンバー:20170212

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 安定感バツグン!伊坂幸太郎氏の短編集です。 読み終わるまで短編集と気付かなかったけれど~(^^;; 読みやすさは相変わらずです。 ただ、広げた風呂敷を畳みきらないという少しモヤモヤする読後感。 それがいいという話もござい…

『ガソリン生活』 伊坂 幸太郎 ※バックナンバー:20170110

2017年一発目の書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 昨年末に買いためていた3冊のうち、新年は爽やかに迎えたいと思って選んだ作品は… ○『ガソリン生活』 伊坂 幸太郎 車同士がおしゃべりしちゃう長編ミステリ。ミステリと言っても残酷な殺人事件が起こるわけではな…

①『緋い猫(あかいねこ)』 浦賀 和宏/②『いつか、虹の向こうへ』 伊岡 瞬 ※バックナンバー:20161223

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『緋い猫(あかいねこ)』 浦賀 和宏 昭和というか戦後日本の雰囲気が漂う本作。変な表現ですが文学っぽさがある作品です。 残念ながら正直あまり自分の好みではありませんでした。単に自分には合わなかっただけですので、興味…

『ハサミ男』 殊能 将之 ※バックナンバー:20161213

1999年。。時はまさに世紀末の作品です。 17年前?私は高校三年生。そして、ダイヤモンドは砕けない(関連性なし) 気になりつつも何となく敬遠してきた本作。今回Amazonでポチしました♪ 読んでみると…ん~やられた(゜ロ゜; 叙述トリックはかくあるべし!そ…

①『代償』 伊岡 瞬/②『深く、濃い闇の中に沈んでいる』 前川 裕 ※バックナンバー:20161203

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『代償』 伊岡 瞬 作りがシンプルな2部構成のミステリ。 1部は主人公の幼少期。辛くて痛くて苛立ってもうたまらん! 2部は一転してハラハラドキドキの法廷ミステリに。 話が進むにつれてどんどん主人公に感情移入していっち…

①『アパリション』 前川 裕/②『灰色の虹』 貫井 徳郎 ※バックナンバー:20161126

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『アパリション』 前川 裕 映画化もされた『クリーピー』の著者による作品。『クリーピー』と同じくこの作品もミステリ→ホラーといった流れで展開されます。前半部分の不穏で不気味な雰囲気。ゾクゾク&ハラハラ。いいですよ。 …

①『北天の馬たち』 貫井 徳郎/②『神様の裏の顔』 藤咲 翔 ※バックナンバー:20161119

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ①『北天の馬たち』 貫井 徳郎 15年近く前にこの作家さんの作品(『慟哭』)を読んで本格ミステリのおもしろさを教えられました。そこから現在に至るまでこのジャンルを読み続けてます。 本作は他に比べるとややポップなハードボ…