2018-11-01から1ヶ月間の記事一覧

『フェルメールの憂鬱』望月 諒子(もちづき りょうこ)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 16~17世紀を代表する画家の一人であるフェルメールの名画を巡って繰り広げられる世界を股に掛けた騙し合い。無関係と思える複数の事件が並行して展開されるがラストにはきちんと収束する。 知識を入れるための記述も…

『最低。』 紗倉 まな(さくら まな)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 4人のAV女優を巡る全4章の短編集。読点(、)と「ぁぃぅぇぉ」の使い方に特徴あり。 性的に興奮させることを目的としていないため性描写は淡々としたもの。心理描写が丁寧で読む者の内面にスッと侵入する。 全章で途方…

『新世界』西野 亮廣(にしの あきひろ)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 『魔法のコンパス』~『革命のファンファーレ』~クラファンのリターンの『貯信時代』ときて、本書『新世界』!! 前書と比べて衝撃が少なかったのは自分が少しはアップデートされているからでしょう。 西野さんの本…

『探し物はたぶん嘘』大石 塔子(おおいし とうこ)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 ある探し物をめぐって展開されるとても優しい日常ミステリー。ほんの少し暴力描写はあるけれど、ここでは殺人事件は起こらない。 呪ってやるような気分で他人を励ます。たとえ内容が嘘であったとしてもそれにより救わ…

『十角館の殺人』綾辻 行人(あやつじ ゆきと)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 #再読 ミステリーをほとんど読んだことがないよって人にオススメしたのを機に再読。 自分は違うのだけれど、もしも最初に触れるのが本作であったならば、この先どんなにすばらしいミステリ・ライフになるのだろう。想…

『水銀虫』朱川 湊人(しゅかわ みなと)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 直木賞作家による全7話のホラー短編集。全てに「水銀虫」という架空の虫が登場する。直近のテレビドラマ『世にも奇妙な物語』の原作となった話も含まれており、ホラーというよりは気味の悪い話といった方が適切か。…

『営繕かるかや怪異譚』小野 不由美(おの ふゆみ)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 城下町にある古い家々にまつわる六つの怪異。建物の修繕を業とする"営繕かるかや"を営む青年が解決へと導く。その方法は怪異を祓うのではなく、うまく共存する術を提案すること。 やはり著者の作品は「ホラー」という…

『月光』誉田 哲也(ほんだ てつや)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 テーマは"赦し"。聖母のような女性から無条件の赦しを得たい。自分本位な男の願望。それが僕の中にも存在することを突き付けられ精神を削られた。暴力的な性描写に注意。 ラストは抑えきれず涙が頬を伝った。今後ベー…

『えじきしょんを呼んではいけない』最東 対地(さいとう たいち)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 突然現れた正体不明の怪物"えじきしょん"!追い付かれたら跡形もなく溶かされるぞ!逃げろ!って作品。洋物パニックホラーのような雰囲気でジャパニーズホラー特有の湿り気はほぼない。 現代ならではの恐怖。今20歳前…

『などらきの首』 澤村 伊智(さわむら いち)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 『ぼぎわんが、来る』の比嘉姉妹シリーズ最新作!6つの話からなる短編集で、既出の魅力的なキャラが多数登場する。 一番ぽいのは表題作『などらきの首』。鳥肌ぶわっ。個人的にベストなのは『学校は死の匂い』。あの…