ミステリー・サスペンス・ハードボイルド

『イニシエーション・ラブ』乾 くるみ(いぬい くるみ)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 1980年代を舞台とした普通の恋愛小説。あまりに普通過ぎて途中何を読まされているのかという気持ちになるが、すべては計算されたラストのため。 ただそんな本作のラストよりも作者が男性であると知ったときの衝撃の方…

『お隣さんが殺し屋さん』藤崎 翔(ふじさき しょう)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 お笑い芸人という経歴を持つ著者によるコメディ要素を含んだミステリー。文章は軽くテンポよく展開する。ちょこちょこ軽いエログロを挟むので苦手な人は注意。 いわゆる"二度読み必至"本なのだが、本作ほど懇切丁寧な…

『ハサミ男』殊能 将之(しゅのう まさゆき)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 #再読 本作に関して、僕は何も言わない。できるならば事前知識ゼロで読んでもらいたいから。特に普段あまり本は読まないよって人に読んでみてほしい。きっと他の媒体じゃあなく「本」を読む意味を感じてもらえるはず…

『フェルメールの憂鬱』望月 諒子(もちづき りょうこ)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 16~17世紀を代表する画家の一人であるフェルメールの名画を巡って繰り広げられる世界を股に掛けた騙し合い。無関係と思える複数の事件が並行して展開されるがラストにはきちんと収束する。 知識を入れるための記述も…

『探し物はたぶん嘘』大石 塔子(おおいし とうこ)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 ある探し物をめぐって展開されるとても優しい日常ミステリー。ほんの少し暴力描写はあるけれど、ここでは殺人事件は起こらない。 呪ってやるような気分で他人を励ます。たとえ内容が嘘であったとしてもそれにより救わ…

『十角館の殺人』綾辻 行人(あやつじ ゆきと)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 #再読 ミステリーをほとんど読んだことがないよって人にオススメしたのを機に再読。 自分は違うのだけれど、もしも最初に触れるのが本作であったならば、この先どんなにすばらしいミステリ・ライフになるのだろう。想…

『月光』誉田 哲也(ほんだ てつや)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 テーマは"赦し"。聖母のような女性から無条件の赦しを得たい。自分本位な男の願望。それが僕の中にも存在することを突き付けられ精神を削られた。暴力的な性描写に注意。 ラストは抑えきれず涙が頬を伝った。今後ベー…

『悪いものが、来ませんように』 芦沢 央(あしざわ よう)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 視点人物は女性二人。合間に二人の縁者の証言が挟まれる。 読むうちに少しずつ違和感が積み重なり、大きくなっていく…その正体は何なのか。 読む人を選ぶがハマれば抜け出せない。最後のエピローグでは感情が揺さぶら…

『首無館の殺人』 月原 渉(つきはら わたる)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 舞台は明治の資産家一族が住む館。タイトルから殺人が起こることとその態様は推測することができるだろう。 ミステリではなく推理小説と表現したくなるタイトルと表紙。漫画を読んでいるような感覚で一気に最後まで到…

『幻夏』 太田 愛(おおた あい)

※Twitter(@CorgiOta)からの転載 #読了 前作『犯罪者』のあの3人にまた会える!! 全てが輝いていた12歳の夏。あの夏がずっと続けばよかったのに… 23年前の事件がノスタルジックな情景と共に綴られ、現在とリンクしながら悲哀に満ちた物語が展開されていく。…

『ひっくり返ったおもちゃ箱 傑作短編集』 五十嵐 貴久(いがらし たかひさ)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 今回は五十嵐 貴久(いがらし たかひさ)さんの『ひっくり返ったおもちゃ箱 傑作短編集』です!!! 【読むきっかけ(^^ゞ】 学生の頃、著者の『リカ』というホラー作品を読んで恐怖に震え上がりました!この『リカ』は、当時ホ…

『我が心の底の光』 貫井 徳郎(ぬくい とくろう)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 今回は約20年前にデビュー作『慟哭』で僕をミステリ沼にはめた貫井 徳郎(ぬくい とくろう)さんの『我が心の底の光』です!!! 【読むきっかけ(^^ゞ】 フラッと入った本屋さんでよく読ませていただく作家さんの文庫新刊が出て…

『静おばあちゃんにおまかせ』 中山 七里(なかやま しちり)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 今回は中山七里(なかやましちり)さんのいわゆる安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)ものの連作短編集『静おばあちゃんにおまかせ』です!!! ちなみに安楽椅子探偵(アームチェア・ディテクティブ)とは、部屋から…

『火星に住むつもりかい?』 伊坂 幸太郎(いさか こうたろう)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 今回は安定感バツグン!伊坂幸太郎(いさかこうたろう)さんのいわゆるディストピア小説『火星に住むつもりかい?』です!!! タイトルを見てSF小説?って思ったそこのあなた!全然違いますよ!でも、安心してください。僕も…

『テミスの剣(つるぎ)』 中山 七里(なかやま しちり)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 今回はどんでん返しの帝王・中山七里(なかやましちり)さんの冤罪をテーマにした社会派ミステリー作品『テミスの剣(つるぎ)』です!!! テミスとはギリシア神話に出てくる法・掟の女神のこと。右手には剣、左手には秤を携え…

『嗤う淑女(わらうしゅくじょ)』 中山 七里(なかやま しちり)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 今回は、以前に『連続殺人鬼カエル男』を読んでかなりの衝撃を受けた作家・中山七里氏の文庫本最新作『嗤う淑女』です。大きく口を開けた女性が描かれた真っ赤な表紙がインパクト大!帯には「徹夜確実」と書いてあり、どうにも…

『教場2』 長岡 弘樹(ながおか ひろき)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ 今回はシリーズ累計で50万部を突破する長岡弘樹氏の教場シリーズより、2作目にあたる『教場2』です。実は本書より先に読了しているビジネス書があるんですけど、そちらの記録はなかなか筆が進まないのでこちらを先に記録しちゃ…

『神様ゲーム』 麻耶 雄嵩(まや ゆたか)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ ドラマ化もされた『貴族探偵』の著者によるミステリー。後から知りましたがシリーズものの第一作だそうです。直接関係はないけど、ドラマの『貴族探偵』全部見てたんですよねー。評判イマイチでしたが僕は楽しみましたよ♪続編あ…

『悪意のクイーン』 井上 剛

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ SF作品でデビューされた著者によるミステリー作品。お、本作は徳間文庫さん用に書き下ろされたものなんですね。 帯に「中毒者続出!!」とか「予測不能」とか「大逆転ミステリー」とか書かれており、出版社さんの狙い通りに煽ら…

『黒龍荘の惨劇』 岡田 秀文

デビュー以来、主として歴史・時代小説を書かれていた著者による本格ミステリ、名探偵「月輪(がちりん)龍太郎」シリーズ第2弾! ん?第2弾?しまった!第1弾読んでないやー。ひとまず本作を読み終えてから、第1弾『伊藤博文邸の怪事件』を遡って読むか考え…

『僕は君を殺せない』 長谷川 夕

著者は2015年度ノベル大賞の準大賞を受賞した長谷川夕さん。その受賞作を改題、改稿した本作『僕は君を殺せない』でデビューされたとのことです。不勉強なため著者についてもノベル大賞という賞についても存じ上げないのですが、やはり〇〇賞受賞とかってい…

『犯罪者 下』 太田 愛

人気ドラマ「相棒」などの作品で脚本家として活躍されている太田愛氏の小説デビュー作。今回は上・下巻構成のうちの下巻です。 上巻では最初から最後までノンストップで感情を揺さぶられ続けたわけですが、期待値が上がった状態で読む下巻は果たしてどうか。…

『犯罪者 上』 太田 愛

ここのところバックナンバーが続いていましたが、今回は新規で読んだ作品の記録です(^^ゞ 基本的に電車移動中にしか読書はしないので、平均すると一日20分程度しかありません(;´Д`)それだと月に5、6冊しか読むことができずに新規の記録はこれくらいのペー…

『死屍累々の夜』 前川 裕 ※バックナンバー:20171224

今日はクリスマス・イブですね。クリスマスといえば、きよしこの夜。サ~イレンナ~イ♪ ホ~ウリィナ~イ♪そんでもって、そんな聖なる夜に読了したのが本作『死屍累々の夜』!韻でも踏んで乗り切ろうとしましたがちょっと無理ですね(-_-;)クリスマス・イブに…

『名前探しの放課後 (下)』 辻村 深月 ※バックナンバー:20171219

インターンイベントで出会った学生Iくん紹介の作品3つ目(5冊目)、最後の一冊です☆ 今回は下巻ということでもろもろすっ飛ばして結論先出し! "これ、読んだ方がいい!!!" ネタバレを避けるために詳述しませんが、いやー参った。参りました。青春小説…

『名前探しの放課後 (上)』 辻村 深月 ※バックナンバー:20171217

インターンイベントで出会った学生Iくん紹介の作品3つ目(4冊目)です☆ 都会からのいわゆる田舎暮らしの対象になるような地方の高校を舞台に、ある"謎"を中心として物語が展開される。ジャンルは学園ミステリ。主人公がタイムトラベル?タイムスリップ?…

『ぼくのメジャースプーン』 辻村 深月 ※バックナンバー:20171212

引き続きインターンイベントで出会った学生Iくんに紹介してもらった作品を☆ちなみに繰り返し言うてるインターンイベントは「フクシル」という会社さんのものです!とてもおもしろいイベントですよ(^^) 本書はいわゆる異能系と言えるかな。殺人ではないけど…

『子どもたちは夜と遊ぶ(下)』 辻村 深月 ※バックナンバー:20171206

前回に続けてインターンイベントで出会った学生Iくんに紹介してもらった作品。今回は上・下巻構成の長編ミステリの下巻です(^^) 上巻と下巻の半ばまでで散らされた謎をそれ以降で一気に回収していきます。テンポがグッと上がる。メインの謎自体は特に目新し…

『子どもたちは夜と遊ぶ(上)』 辻村 深月 ※バックナンバー:20171128

上・下巻構成の長編ミステリ。もちろん下巻からなんてエキセントリックなことはせずに上巻から。普段は2冊以上にわたる作品は避けているけど(読むのに時間がかかるからさ)本書は特別。なぜなら出会いが最高やったから。 本書との出会いはこう。先日仕事で…

『グッド・コマーシャル』 西野 亮廣 ※バックナンバー:20171104

キングコング西野亮廣さんの"小説"。2010年(文庫は2013年)に刊行されており、そこらあたりは僕はちょうど読書お休み期間中。少し前まで存在を知りませんでした。西野さんの2冊のビジネス書には多大な影響を受けましたが、はたして小説の方はいかに。 ジャ…