『○○○○○○○○殺人事件』 早坂 吝 ※バックナンバー:20170617
本作は《読者への挑戦状》というパートから始まる。その中で、私たち(読者)が本作を読みながら取り組むのは、犯人当てでも、トリック当てでも、動機当てでもなく、「タイトル当て」であると説明される。だからこんな変わったタイトルなわけ。
しかも「本書の難易度は非常に高く、惜しむらくは諸君の能力を大きく超えていると思われる。」などと私たちへの挑発を繰り返してくる。
ふん。いいだろう。この私(どの私だ?)がすばりタイトルを当ててやろうじゃないか!ってことで一気に読みました♪
本作は、最初の読者への挑戦状や所々に入る作者によるメタ表現など、古き良き新本格ミステリーだと言えます。が、それだけでは終わらない!終盤にかけて一気に趣が変わります。急な展開に、キョトン顔からのニヤリ。いやお見事!
ちなみに、タイトル当ては読むついでに楽しむくらいで十分です。別にまったく考えなくてもオーケー☆どう取り組んでも本作のおもしろさにさほど影響はありません(^^)d(私が当てられなかったからそう言ってるわけではありません。)
結構クセのある作品ではありますが、私は楽しく読めました☆あ、最後に念のため言っとくとちょいエロ注意です(*ゝω・*)