『我が心の底の光』 貫井 徳郎(ぬくい とくろう)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ

 

 

 今回は約20年前にデビュー作『慟哭』で僕をミステリ沼にはめた貫井 徳郎(ぬくい とくろう)さんの『我が心の底の光』です!!!

 

【読むきっかけ(^^ゞ】

 フラッと入った本屋さんでよく読ませていただく作家さんの文庫新刊が出ているのを目にしてすぐに購入しました。

 裏表紙の説明書きの「衝撃のラスト」、帯の「驚愕のラスト」という文言にピクッと反応!やっぱりミステリー小説には何らかの驚きを期待してしまいます♪

 

【ネタバレなしの内容(^^ゞ】

 主人公・晄(こう)は、母親からの虐待(ネグレクト)を受けて命を失いかけたことをきっかけに、嫌々ながらも晄を引き取らざるを得なくなった伯父夫婦とその息子と一緒に暮らすことになる。引き取られた先だけではなく、学校でも陰湿ないじめに遭うが、過去の壮絶な体験から一切の感情を遮断し心を閉ざした晄は何も感じることはなかった。

 十四歳、十六歳、十九歳、二十一歳、二十五歳、二十九歳と、物語は晄の成長とともに淡々と進んでいく。それぞれの章で描かれている内容は一見、無関係であるように見える。しかし、最後の章で晄のそれまでのすべての行動の意味が明らかになり、思いもよらないあまりに悲しい終焉を迎えることになる。 

 晄の真っ暗な心の底にはずっと小さな光が灯っていた。果たしてその光は何だったのか。予測を裏切るその答えは、あなたの心を容赦なく抉るだろう。

 

【感想(^^ゞ】

 本作は、読んだ後に嫌な気持ちになるミステリー、いわゆる"イヤミス"といえると思います。かわいそうで救いがなくてちょっと読むのが辛くなりました。読後の爽快感とはほど遠い(;´Д`)

 内容のところに書きましたが、本作は主人公の成長に合わせて淡々と物語が進んでいきます。途中でグッと盛り上がるということはなく、 あくまで低空飛行。地味と言っていい。でも、不思議と引き込まれるんですよね。ほとんど一気に読んでしまいました。本作においては主人公に感情移入することはできないはずなんです。僕を物語に引き込んだのが何なのかわからないんだよなぁ。再読することがあればその辺りを意識して読んでみます!

 

【おすすめしたい人(^^ゞ】

  •  イヤミス好きの人
  • どんでん返しのミステリーが好きな人

 

【関連情報(^^ゞ】

 冒頭にも書きましたが、ポーズで読書をしていた私が何気なく手にした著者のデビュー作『慟哭(どうこく)』を読んで、ミステリーのおもしろさを教えていただきました!あれから20年近く経った今でもミステリーを読み続けています♪本作と同様に暗く哀しく心が痛くなる作品ですが、苦手でなければぜひお読みいただきたい作品です。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました☆

今後もマイペースに更新していきますのでよければまたご覧ください(^ω^)

よろしくお願いします(^^ゞ


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