『レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼』 雪富 千晶紀(ゆきとみ ちあき)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ

 

 

 今回はミステリー要素を含んだホラー作品。『死呪の島』(受賞時タイトルは「死咒の島」)で第21回日本ホラー小説大賞〈大賞〉を受賞された雪富千晶紀(ゆきとみちあき)さんの書き下ろし小説『レスト・イン・ピース 6番目の殺人鬼』!!!

 

【読むきっかけ(^^ゞ】

 「このどんでん返し、予測不可能!究極のホラーミステリ、登場!!」との説明書きを見て本作を読むことを決めました!やっぱりどんでん返しが好きなんです(°∀°)バチッとハマったときの爽快感がたまらないじゃないですか♪

 

【ネタバレなしの内容(^^ゞ】

 神戸にある大学に通う越智友哉(おちともや)のもとに中学の同窓会の案内が届く。中学当時何らかの事件があったようで乗り気ではない友哉であったが、意を決して参加することに。いざ会場に行ってみると参加者は自分を入れて7人しかいない。しかもまるでお通夜のような異様に重苦しい雰囲気だったため不思議に思っていると、突然参加者の1人が苦しみだして病院に運ばれ死亡してしまう。そこでこれまでに中学の元クラスメイトが続けて6人死亡しており今回で7人目だということを知らされる。この短期間での連続死は何らかの呪いによるものではないかと考えた友哉たちは独自に調査を始め、自分たちにかかっているのは海外の連続殺人犯たちをモチーフにしたテーマパークのホラーハウス〈殺人館〉の呪いではないかと推測する。

 その後は、国内にとどまらずアメリカにも足を運んでの呪いの原因調査の様子、殺人館にまつわる殺人犯のエピソード、中学時代に起こったある事件、何人かの元クラスメイトの中学時代のエピソードなどが交互に語られていく。そして、それらすべてを受けた上で明かされるラストのいわゆるオチとして、帯の言葉を借りると「最凶のどんでん返し!」が待っているといった内容です。 

 

【感想(^^ゞ】

 まず、ライトな文章で書かれているので読みやすく、僕と同じように電車での移動時間に読むには適していると思います。そんな風に読んでも内容的に理解が追い付かないということはありません。ただ、一部に物理的&心理的に痛い表現やスプラッタ表現がありますので、そういうのが特に苦手だよって方はご注意ください。

 そして、さすがに触れておかねばならない本作の売りであるラストのどんでん返しについて。読んでみると...確かにどんでん返しでした!ギリギリまでわからずに騙された(;'∀')ただ、かなりダイナミックな仕掛けですので好みはわかれるんじゃないかなぁ。僕は物語においては細かいことは気にしないので楽しめました(^.^)ぜひ最後まで読み終えた後に、第一章の頭に戻って8ページくらいでいいので読んでみてください。見え方が変わってきますよー。こういうちょっとした楽しみ方ができる作品は好みです♪

 

【おすすめしたい人(^^ゞ】

  • どんでん返しのミステリーが好きな人
  • 鈴木光司さんの『リング』みたいな呪い系のホラーが好きな人
  • いわゆる進学クラスに通っていた人

 

【関連情報(^^ゞ】

 前述の通り、著者は『死呪の島』(受賞時タイトルは「死咒の島」)という作品で第21回日本ホラー小説大賞〈大賞〉を受賞されています!これも読もうかなぁ(´▽`)ん?調べてみたらこの作品の文庫版は『 死と呪いの島で、僕らは』ってタイトルのようです。なぜ改題したんでしょ?ラノベっぽさを出したかったのかな?ご存知の方は教えてくださーい(^.^)

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました☆

今後もマイペースに更新していきますのでよければまたご覧ください(^ω^)

よろしくお願いします(^^ゞ


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