『新卒ですが、介護の相談うけたまわります』 いぬじゅん

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ

 

 

 今回はいぬじゅんさんの『新卒ですが、介護の相談うけたまわります』(メゾン文庫)です!!!

 

【読むきっかけ(^^ゞ】

 大変失礼ながら著者のことは本作をTwitterのTLでお見かけして初めて知りました。福祉施設の管理者や主任介護支援専門員(ケアマネジャー)を務めておられたとのことでしたので、実際の介護現場を知っている作家さんが介護現場のリアルをどのように描かれるのか興味を持ちすぐに購入しました!

 

【ネタバレなしの内容(^^ゞ】

 静岡県浜松市で市内トップの事業規模を誇る社会福祉法人に新卒社員として入社した小飼里枝(おがいりえ)。特別養護老人ホーム生活相談員として勤務することへの期待に胸を膨らませていた里枝だったが、初出社の日に配属先は介護保険「外」相談所クルクマであることを告げられる。クルクマの業務内容は介護認定を受けてはいない地域住民の相談や悩みを聞いて代金として500円をもらうというもの。やりたかった仕事とはかけ離れている状況に退職すら考えながらも、里枝はクルクマの相談員として奮闘するのだが...。

 

【感想(^^ゞ】

 普段はミステリーやホラーを中心に読んでいる自分としては珍しいテイストの作品です。ジャンルとしてはいわゆる″お仕事小説″にあたるかな。読むと元気をもらえる作品だと思います!

 最初に確認しておかなければならないのは、本作における「介護」というものが広義に解釈されていること。もちろん間違いではないのですが、この影響で一般にイメージされるであろう狭義の介護についてガッツリ書かれていると思って本作を手に取るとギャップに戸惑うと思います。その点ご注意を。 

 本作はプロローグと四つのエピソードで構成されており、全体を通して明るく楽しい作風です。読みやすくサクサクいけます。個人的には「介護を仕事にすること」をテーマに据えた第一話の母と娘の話が好き。著者にはこのテーマも含めて、100%介護士を主人公に置いた狭義の介護についての作品もぜひ書いていただきたい!超・超・超高齢社会を迎えることが確実な我が国・日本においては、様々な角度からの介護についての啓蒙がまだまだ必要だと思います。

 

【おすすめしたい人(^^ゞ】

  • 就職活動を始める前の学生さん
  • 介護関係の仕事をしている人
  • お仕事小説が好きな人

 

【関連情報(^^ゞ】

 本作の著者・いぬじゅん さんは、2014年3月に『いつか、眠りにつく日』(スターツ出版文庫)で、第8回日本ケータイ小説大賞を受賞してデビューされました。

 個人的にTwitterで本作をおススメさせていただいた際、なんとご本人から♡いただきました!!一読者にもわざわざ反応してくださるとってもやさしい作家さんです♪(笑)

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました☆

今後もマイペースに更新していきますのでよければまたご覧ください(^ω^)

よろしくお願いします(^^ゞ


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