『名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人』 黒木 京也(くろき きょうや)

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ

 

 

 今回は黒木京也(くろききょうや)さんのデビュー作である『名前のない怪物 蜘蛛と少女と猟奇殺人』です!!!

 前もってはまったく知らなかった作品ですが、「ネット小説大賞 メディア賞」を受賞しているようです!…すみません、その賞についてもまったくもって知りません。せっかくなので、そこらのことも含めてお勉強します!

 

【読むきっかけ(^^ゞ】

 フラッと入った本屋さんでたまたま見かけた本書。語感のいいタイトルと、帯にある「続編を希望すると答えた人92%」という文言に引っ張られて購入しました!帯とかPOPに書かれている煽り文句に影響されることが多々あるんですよねー。我ながらいいお客さんだわ('ω')

 

【ネタバレなしの内容(^^ゞ】

 ある日、大学生の僕は一人暮らしをしている部屋のエアコンの噴出口から不気味な蜘蛛の脚がはみ出しているのを目撃する。長さは30㎝程度、太さは人間の指と同じくらい。信じられない大きさだが、作り物ではなく間違いなく生きている。脚はそのうちにエアコンの中に戻っていったが、それ以来、朝起きると部屋のどこかに蜘蛛の巣が張られているようになる。

 特にそれ以上の危害を加えてくる気配もないことから、少し気味が悪いとは思うもののそんな生活にも慣れてきていたある夜のこと、僕の部屋に突然それは現れた。それはとても美しい少女の姿をしているが、言葉は通じず意思の疎通はできない正体不明の怪物である。僕の身体の動きを支配する力を持っており、抵抗しても何もできず無駄に終わった。僕は少女の姿をしたその怪物に恐怖し、魅了され、捕らえられた。果たして僕は強大な力をもつ怪物から逃れることができるのだろうか。また、時を同じくして、近隣ではとても人間の手によるものとは思えないほどの猟奇殺人事件が頻発していた。これらの事件と怪物との間には何らかの関係があるのだろうか。

 

【感想(^^ゞ】

 とても読みやすい文章でサクサク進めます。主人公の一人語りの部分が多いので、ちょっぴりクセのある主人公のキャラクターを受け入れられるなら最後まで一気にいっちゃうでしょう!ジャンルわけが非常に難しい作品でして、ホラー?SF?ミステリー?ラブコメ?って感じです。まぁ悩むようなことではないので、裏表紙の説明に書いてある「新感覚サスペンスホラー」ってことでいいかな。

 帯には「恐怖と謎とエロスが融合したサスペンスホラー」との表記がありますが、エロスはだいぶ控えめです。苦手な方も大丈夫。逆に期待しちゃってた方は肩透かしを食らうでしょう。タイトルにある「猟奇殺人」に関してはホントに猟奇的。かなりグロテスクな描写が多いのでご注意ください!苦手な方はやめといたほうがいいです。

 なお、詳述はしませんが、アンケート結果の「続編を希望すると答えた人92%」の理由はわかりました!僕もどちらかというと続編を希望する方に入りますもん。ただそれは作品の内容というよりも、本作の全体構想上の位置付けが原因だと思います。個人的にはちょっとアンフェアだと感じました。

 

【おすすめしたい人(^^ゞ】

  • 小説家になろう」登録者の人
  • 「ネット小説大賞」に応募したことがある人
  • 男性目線のサクサク読める作品が読みたい人

 

【関連情報(^^ゞ】

 冒頭部分に書いた通り、本作が世に出るきっかけとなった「ネット小説大賞」について調べてみました!「ネット小説大賞」は、「小説家になろう」にて行われる日本最大級の小説賞のことで、通称「なろうコン」。そして、「小説家になろう」は、オンライン小説携帯小説を掲載している小説投稿サイトのこと。2018年6月4日18:00時点で、小説掲載数572,246作品、登録者数1,277,618人というとんでもないサイト!このサイト出身のライトノベルなどを総称して「なろう系」と呼ぶらしいです。なるほどなるほど。勉強になりましたφ(..)メモメモ

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございました☆

今後もマイペースに更新していきますのでよければまたご覧ください(^ω^)

よろしくお願いします(^^ゞ


f:id:antwerpen6_dries:20180515173724j:image
f:id:antwerpen6_dries:20180515173733j:image