『ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド 生者の章』 ジョナサン・メイベリー、ジョージ・A・ロメロ[編著]

書評じゃないよ記録だよ(^^ゞ

 

ジョージ・A・ロメロ監督によるゾンビ映画の金字塔『ナイト・オブ・ザ・リビングデッド』と世界を同じくする作品たちのアンソロジー小説『ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド』!!!

先日は2巻構成のうちの上巻『死者の章』について記録しましたが、今回は下巻にあたる『生者の章』です。

 

本書には、それぞれ独立した9つの作品と2017年7月16日に逝去されたジョージ・A・ロメロへの各作家による追悼文、翻訳者である阿部清美さんのあとがきが収録されています。具体的には以下の通り。

 

【『ナイツ・オブ・ザ・リビングデッド 生者の章』収録作品】

  • その翌日/ジョン・A・ルッソ
  • 卓上の少女/アイザック・マリオン
  • ウィリアムソンの愚行/デイヴィッド・J・スカウ
  • 動物園の一日/ミラ・グラント
  • 発見されたノート/ブライアン・キーン
  • 全力疾走/チャック・ウェンディグ
  • 孤高のガンマン/ジョナサン・メイベリー
  • 現場からの中継/キース・R・A・ディカンディード 
  • 死線を越えて/ニール&ブレンダン・シャスターマン

 

ちなみにロメロへの追悼文は日本版に特別に収録されたみたいです。本書のアメリカでの出版後にロメロが亡くなったために、原書には収録されていないのでしょう。ロメロがいかに愛されリスペクトされていたかがわかる文章になっていますので、小説だけじゃなくこちらも読んでみてください。

ついでに言うと、訳者あとがきもぜひ!訳者が昔見た夢の話が少しだけ出てくるんですが、何ともいいストーリーなんです。小説で読みたいくらい。書き下ろしてくれないかなぁ。

 

『死者の章』と同じくそれぞれ楽しめたけど、『ウィリアムソンの愚行』、『全力疾走』、『現場からの中継』あたりが特に好みかな。あーでもでも『孤高のガンマン』や『死線を越えて』もいいなー!こちらの方が好きな作品が多いですね♪

『死者の章』もそうでしたが、翻訳ものゆえの読みにくさは少なめだと思います。この点は翻訳者の腕ですね!

 

このブログを読んで少しでも気になったあなたは残念ながらもう感染しています。自我がなくなってしまう前に本書を読んでください。2巻構成ですが作品だけを考えると別にどちらを先に読んでも問題なく楽しめます。お好きな方からどうぞ。

 

"ナイト・オブ・ザ・リビングデッド"(生きる屍の夜)へようこそ!!!

皆さんが無事に夜明けを迎えることを願っています。

 

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