『犯罪者 上』 太田 愛

ここのところバックナンバーが続いていましたが、今回は新規で読んだ作品の記録です(^^ゞ

 

基本的に電車移動中にしか読書はしないので、平均すると一日20分程度しかありません(;´Д`)それだと月に5、6冊しか読むことができずに新規の記録はこれくらいのペースになっちゃうんです(>_<)

ちなみにバックナンバーは数十冊分あります!去年Facebookで投稿していたものなので文章量は少なめですがその分サクッと読めますよ♪ちょこちょこ合間に挟んでいきますのでそちらもぜひご覧くださいませ(^^)d

 

さて本題。本作は人気ドラマ「相棒」などの作品で脚本家として活躍されている太田愛さんの小説家デビュー作。上・下巻構成で結構なボリュームがありますが、ただ長いだけではなく非常に奥行きのあるクライムサスペンスです。

さすがは脚本家と言うべきか、読者に場面場面をきちんと映像としてイメージさせることができる表現力がものすごい!ポンポン話が進んで場面が変わり、一人称もコロコロ変わる。しかも、上巻ということもあって、大小様々ある謎も謎のまま放置されて進んでいく。それでも、混乱することなく読み進めることができるのは、著者の文章の持つ表現力によるところが大きい。

なお、上・下巻構成の作品にありがちな上巻は盛り上がりに欠けて我慢しながら読まんといかんみたいなことは本作ではありません。だって上巻からトップギアですから!少なくとも上巻の最初から最後まで途切れることなく感情を揺さぶられ続けます!ここまでされると下巻も期待せずにはいられませんなー(・∀・)

ちなみに著者が脚本を書いていたドラマ「相棒」がお好きな方はきっと本作も大好物だと思いますよ~☆通り魔事件から始まり、その裏に大企業の問題隠蔽や政治家との癒着、原因不明の奇病など多くの要素が絡んでくる厚みのあるストーリー。とても個人では太刀打ちできない巨悪を相手に社会的勝利を目指すという構図の作品であり、「相棒」と同じ空気感を持っていますから♪

 

余談ですが、著者の脚本家デビューは1997年の「ウルトラマンティガ」(テレビシリーズ)とのこと。たまたま手に取ったものが、ウルトラマンシリーズで(脚本家)デビューした方の作品だなんて!ウルトラ好きの息子を持ち、日頃からティガを含めたウルトラマンたちにお世話になっている私としては、ちょっとした縁を感じてしまいました(^^;息子が大きくなったら読ませてあげたいなー。

 

もうページをめくる手を止められない!アンストッパブル ページをめくる手!上巻で止めるなんてありえんですよー!もちろん続けて下巻行きます(>♢<)


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